Wantedly(ウォンテッドリー)とは、多くの有名企業や様々な職種が探せる求人サイトです。
しかし、いざ仕事を探そうとしても
「どうやって使えばいいのかわからない」
「応募の仕方がわからない」
となることも…。
求人の探し方がわからず、登録したまま活用しないなんて、もったいないですよね。
子育てや育児が落ち着いたら、求人に応募をして、一歩踏み出したいと思っているママやパパもいるかと思います。
今回は、Wantedly(ウォンテッドリー)の求人の使い方や応募方法など、実際に使ってみた感想を交えながら紹介していきます。
Wantedly(ウォンテッドリー)とは?
Wantedly(ウォンテッドリー)は、「条件(予算)が非表示」の「人と企業をつなぐ」求人サイトです。
企業と求職者を直接つなぐため、クラウドソーシングのような手数料がかかりません。
手数料がかからないぶん、手取りの報酬が多くなるのが特徴です。
公式サイト:Wantedly(ウォンテッドリー)「はたらく」を面白くするビジネスSNS
特徴①|条件(予算)が非表示
仕事を選ぶときに参考にするのが、「給与はいくらか?」「賞与はあるのか?」などの条件面かと思います。
自分の条件に合った企業を見つけて応募をするのが、一般的な仕事探しの流れです。
もし「この企業、いいな」と思っても、給与が極端に低かったり条件が合わなかったりしたら、「やっぱりこれは諦めて、別の仕事を探そうかな」となりませんか?
しかし、Wantedlyのサイトを見ると、どの企業の説明欄にも給与(報酬)の記載がありません。
これは、求職者がすべての企業を平等に比較できるようにするための、Wantedlyの戦略なのです。
給与(報酬)の記載がないことは、求職者や企業側に、どのようなメリットをもたらすのでしょうか?
それでは、特徴②の説明へいきましょう。
特徴②|人と企業をつなぐ
先ほどの特徴①でも紹介したように、Wantedlyには給与(報酬)面の記載がありません。
そのため、求職者は「採用時の優遇条件」などに左右されません。
すべての企業が平等に比較されるので、給与(報酬)面に惑わされず、企業そのものの「理念」や「経営方針」、「業務内容」から気になるものを選んで応募することになります。
「給与(報酬)よりも、企業を見て応募する」
男女がお見合いをしたときの、「年収よりも、お相手の中身を見る」のようですね。
求職者は、給与(報酬)だけで選ぶのではなく、業務内容や待遇面、社風など、「ここで働きたい!」と思える会社を探すようにしましょう!
特徴③|給与(報酬)は、カジュアル面談で気軽に聞ける!
企業そのものが気になっていても、最終的には給与(報酬)が気になりますよね。
お仕事ですもの。
しかし、Wantedlyの求人ページには、どの企業も給与(報酬)の記載がありません。
そのかわりに、Wantedly独自システムの「話を聞きに行きたい」というボタンがあります。
各求人ページにあるこのボタンを押すと、企業側がカジュアル面談の日程を組んでくれたり、メッセージやチャットで質問に答えてくれたりします。
たくさんの企業が集まった合同説明会で、「気になる企業に気軽に説明を聞きにいく」ようなイメージです。
合同説明会で様々な企業を探し、気になったところのブースに入って説明を受ける、ということを、Web上でおこなっているのがWantedlyです。
なので、気になった企業を見つけたときには、まず「話を聞きに行きたい」を押してみて、企業側の返信を待ちましょう。
Wantedly|検索の使い方を紹介!
では、実際にWantedlyの検索の使い方(求人の探し方)について説明していきます。
今回は、スマホアプリの画面で説明していきます。
アプリの使い方を紹介(求人の探し方)
アプリの左下には、「さがす」というボタンがあるので、クリックします。
そこをクリックすると…
このような検索枠が、上部に出てきます。
ここをクリックして、職種や希望条件などを入力。
入力をすると、キーワードが青い枠で囲まれて表示されます。
エンターを押すと、検索が開始されて、条件に合った企業が出てくるのです。
ちなみに、私が検索をするときは
- 勤務体系(例:フルリモート)
- 職種(例:Webライター)
- やりたい仕事のキーワード(例:幼児教育、子育て)
のように、3種類くらいを合わせて検索しています。
気になる企業が出てこなかった場合には、「やりたい仕事のキーワード」だけを変更して、さらに検索をしています。
求人を検索するときのポイント
おなじ言葉の意味でも、企業によっては「子ども」「子供」「キッズ」のように、別の言い方をしている場合もあります。
探したいキーワードを、別の単語で言い換えて、何度か検索してみることがポイントです。
何度も検索するのは大変なことですが、「さっき検索したときにはなかった企業がある!」と、新しい発見ができますよ!
Wantedly|応募方法や流れとは?
Wantedlyの求人で探したあと、気になる企業が見つかったら、応募へとうつっていきます。
しかし、その応募のやり方がわかりにくく、断念する人もいるようです。
では、実際に私が求人を探したときの応募方法や、その後の流れについて説明していきます。
各企業によって、「その後の流れ」は異なります。
一例として参考にしていただければと思います。
応募の流れ①|「話を聞きに行きたい」を押す
気になる企業を見つけたら、まずは募集ページにある「話を聞きに行きたい」のボタンをクリック。
すると、この求人に対して「どのくらい興味があるのか」という項目が出てきます。
「どのくらい興味があるのか」の項目は、下記の3段階に分かれています。
- 今すぐ一緒に働きたい
- まずは話を聞いてみたい
- 少しだけ興味があります
上記の選択をしてから「今すぐエントリー」のボタンをクリックします。
この3段階の選択で、企業側は「この人はどれだけ会社で働く意欲があるのか」を見ているのかと思います。
私が実際にWantedlyを利用して、個人的に感じたイメージを下記にまとめました。
- 今すぐ一緒に働きたい →「すぐ採用試験をしてください!」
- まずは話を聞いてみたい→「説明を聞いて、前向きに検討したいです!」
- 少しだけ興味があります→「(この募集)いいね!」(軽い…?)
とはいっても、給与(報酬)が書いていないので、「今すぐ一緒に働きたい」を押すには勇気がいりますよね。
しかし、ボタンを押したからといって、必ずしも「すぐにエントリーして採用試験へ」というわけではありません。
どれを押すか迷ってしまう場合は、いろいろな待遇面を聞くためにも、「まずは話を聞いてみたい」を選択するといいかもしれません。
応募の流れ②|企業から連絡がくる
ボタンを押したあと、企業からの連絡を待ちます。
アプリ下の真ん中に「メッセージ」という項目があり、そこにメッセージが送られてきます。
丁寧に連絡をくださる企業もいれば、音沙汰なしの企業も…。
この後の流れは、企業によって手順が異なっていきます。
企業側の指示に従って、つぎの段階へと進んでいきましょう。
例1|メッセージで質疑応答
つぎの段階例のひとつ目として、メッセージでの質疑応答があります。
企業側からいただいたメッセージで、やりとりをすることです。
例えば、企業側から「募集要項」のPDFが送られてきて、そこに対する質問を受け付けるような形です。
「履歴書・職務経歴書・ポートフォリオ」などの提出を求められることもあります。
例2|カジュアル面談で質疑応答
企業側からのメッセージで、カジュアル面談を提案されることがあります。
カジュアル面談は、普通の面接とは違って、「気軽に話をする機会を設ける」ということ。
企業の説明会のようなイメージです。
お互いに「不明点」なくしていくために、気軽に話をしていきます。
面談方法は、「オンラインなのか」「対面式なのか」企業によって異なります。
カジュアル面談は1対1で質疑応答ができる貴重な機会です。
不安なことや聞きたいことが解消されて、就職意欲に前向きになれることでしょう。
例3|応募フォームの入力
企業側も、応募者のプロフィールを見ます。
しかし、企業側が聞きたい情報や条件などが、プロフィールに記載されていない場合もあるのです。
そのズレを解消するために、応募フォーム(Googleフォーム等)に入力をするように促されることがあります。
応募フォームでは、企業側が知りたい情報が質問事項として載っているので、内容に沿って入力していきます。
例えば、「稼働時間」「通勤が可能かどうか」「応募した企業に合ったポートフォリオはあるかどうか」などです。
体験談|Wantedlyで応募~面談〜採用決定までの流れ
では、実際に私がWantedlyを利用して体験した、応募〜面談〜採用決定までの流れを紹介します。
「Wantedlyが使いにくい!」
と思っているかたには、特に読んでいただきたいです…!
おそらく、イレギュラーなタイプかもしれないので、あくまで参考程度にしてください。
勇気を出すまで2週間…企業に応募!
Wantedlyの求人を探しているときに、どうしても気になる企業が1社ありました。
しかし、給与(報酬)と勤務形態が書いていなかったため、すぐに応募ができませんでした。
なぜなら、私は「業務委託(勤務時間の指定なし)」「通勤不可(フルリモート)」のみ探していたからです。
Wantedlyで気になる企業があっても、通勤あり(週〇日~など)の企業がほとんど…。
もしくは、業務内容がたくさんで、勤務時間が長時間必要なものも…。
私が気になったその企業には、給与(報酬)だけではなく勤務形態についての記載もありませんでした。
どのような勤務形態で、何時間勤務なのかが不明確な求人…。
「フルタイムでバリバリ働くぜ!」という状態ではない私は、すぐに応募をできるような勇気はありませんでした。
ひとまずブックマークに保存をした、企業の募集ページ。
気になる…けど、応募できない。
そんな日々を2週間過ごしました。
2週間経っても、「気になる」の気持ちが消えていません。
「だったら、話を聞いてみよう…!」
そう思い、ついに応募することを決意。
「話を聞きに行きたい」ボタンの「まずは話を聞いてみたい」を選択し、「今すぐエントリー」を押しました。
企業から返信。Googleフォーム入力へ
「まずは話を聞いてみたい」のボタンを押した翌日。
企業からの返信がありました。
「Googleフォームにご入力をお願いいたします」という内容とともに、URLが添付されてきました。
Googleフォームでは、下記のことを聞かれました。
聞かれた内容 | 記入した内容 |
希望の職種 | 企業側が複数の職種で募集をしていたため選択欄があり →私が希望する職種を選択 |
希望する雇用形態 | 正社員、契約社員、業務委託契約、アルバイト等 →業務委託を選択 |
出社は可能かどうか | フルリモート希望と書きました |
週の稼働時間 | 10~30時間を選択 |
いつ頃から勤務可能か | いますぐにでも、と書きました |
企業が取り扱っている業務で、他にも実績のある業務があれば記入 | 企業の力になれそうな実績を書きました |
簡単な経歴 | 大卒~近況までをガッツリ記入 |
志望動機と企業のどのような点に興味を持ったか | 文字制限がなかったので、500字くらい長々と語りました |
他にやってみたい業務はあるか | 自分のスキルで企業の力になれそうな業務内容を選択 |
その他・備考 | やる気を200字くらいで語りました |
いま見返してみると、かなり踏み込んだ内容を聞かれていました。
この時点で、私は「まだ応募の前段階だ」と思っています。
単なるアンケートの感覚です。
自分のなかで譲れない「働きかた(子ども最優先)」があるため、短時間勤務のフルリモートワークの希望を出しました。
「出社は可能か」と聞かれてるのに、「フルリモートで!」とか答えていますしね。
かなり強気。←
Googleフォームを入力後、Wantedlyのメッセージ欄から
「入力いたしましたので、お時間のあるときにご確認いただけますと幸いです」
と送信しました。
ひとまず、やることは終了~。
入力送信をして6日後に、企業から返信。「ぜひ面談を!」
Googleフォームで送信した後、なかなか連絡がきませんでした。
たぶん、説明すら聞かせてもらえないのが現実なのか。
そう思って諦めた6日後。
企業から返信がきました…!
「ご入力いただき、ありがとうございます。ぜひ面談をさせていただきたいので、面談可能な日の入力をお願いいたします」
よっしゃ!
カジュアル面談、きた!!!
メッセージとともに、日程調整をするためのURLが書いてありました。
日程を見ると、微妙な時間帯。
実はこのとき、子どもの幼稚園が午前保育のみで、11時お迎えが続いていました。
面談が可能な10時を選択したいのですが、「所要時間60分」となっています。
11時を過ぎたら、お迎えにいけない…。
そう思い、日程調整前に「所要時間の確認」の連絡をしました。
なにも隠すことなく、「午前保育でお迎えが11時で…」と、素直に伝えました。
面接前のカジュアル面談だというのに、強気の質問。
すると
「お迎えの件、了解いたしました!最低でも30分はかかりますが、60分以内には終わるように努めます!」
とお返事が…。
面談なのに、わがままいってすみません…。
こうして、無事に面談の日程が決まりました!
面談当日!本当にお迎え時間を優先にしてくれた…!
面談当日。
10時前からパソコン前で待機をし、カジュアル面談開始。
最初にお互いに自己紹介をし、企業側が
「お迎えに間に合うように終わらせます!」
と意気込みを語ってくれました。
…えっ??
神じゃね??(心の声)
面談の内容や私の回答は、下記の通りです。
質問内容 | 回答 |
簡単な自己紹介をお願いします。 | 例)Webライターとして活動している〇〇(本名フルネーム)です。 過去に、〇〇や〇〇などのジャンルの執筆経験があります。 本日はよろしくお願いいたします。 |
簡単な経歴を教えてください。 | 例)過去の職歴、退職理由、子育てが落ち着いてきて在宅で仕事をするためにWebライターを始めました。 |
なぜWebライターになったのですか? | 例)子どもが延長保育は絶対イヤ!というため、養護教諭には戻れず…。 在宅の仕事を探していたときに、Webライターの仕事を発見し、調べました。 日本語日本文学科の大学を卒業していて、文章を書くのも読むのも大好きなので、「絶対やりたい!」と思い、Webライターとして活動を始めました。 |
今回の仕事内容について説明します。 | →「楽しそう!」と声に出して興奮していました。 (カジュアルだな…) |
〇〇(本名)さんにお任せしたい業務は、こちらです。 | →( ˙-˙ )??? |
お気づきでしょうか。
今回は、「面談をしたい」といったため、カジュアル面談のつもりでオンライン面談をしていました。
しかし、「お任せしたい業務はこちら」といわれたのです。
あれ??
おかしいな…??
カジュアル面談で、企業説明を聞くはずなのでは…?
衝撃的な発言からの面談内容は、下記の通りです。
質問内容 | 回答 |
報酬について | 慣れるまでは〇〇円(納品1~2回くらいを想定) 慣れてきたら✕✕円(納品3回目以降を想定) |
実際にあてられる作業時間は? | 5~10時間 (他の仕事も請け負っているため) |
いつから作業開始できますか? | 今週はずっと11時お迎えなのでできれば来週以降で… (ここでもわがまま条件発動) |
作業環境の確認 | →実際に作業に必要な機材が揃っているか確認 |
連絡手段や納品方法の確認 | →普段から使用しているものだったので、確認はすぐ終わりました。 |
具体的な業務内容の話にうつりました。
最後に「質問はありますか?」
と聞かれたため、私は
「今後、オンライン会議はあるのでしょうか…?」
と確認をしました。
企業側からは
「ありません。…やりたいですか?」
といわれて、全力で
「やりたくありません!!」
と答えました。
子ども最優先ですからね。
オンライン会議に、時間をとられたくないんです…。(すみません)
もう一度
「質問はありますか?」
と聞かれたため
「スッキリしました!」
と答えたところ
「よかったです(笑)」
といわれて、終始、明るい雰囲気で、面談は終了しました。
面談後の流れ
面談終了直後、企業側からWantedlyにメッセージがきました。
「今後はチャットワークでやりとりをするため、こちらのIDで承認をお願いいたします。また、業務委託契約書の作成にうつらせていただきます」
やることが、はやい…!!
このときになり、ようやくわかったことがあります。
「え?カジュアル面談だと思ってたけど、採用決定してたの…?」
…そうなのです。
実は、カジュアル面談だと思って気軽に受けていたのですが、「採用前提の、業務内容の確認」だったのです。
最初のGoogleフォームの回答内容で、採用が決まっていたようです。
めちゃくちゃやりたい内容だったし、面談で聞けた報酬面もよかったので、本当に運がよかった私。
なにはともあれ、すぐに業務委託契約書まで結ぶことができました。
後日談|継続して仕事を受けています
あれよあれよと採用までいった、この企業。
あれから11ヵ月が経過しましたが、いまでも継続してお仕事をさせていただいています。(2024年3月末時点)
いまでは、いろんな新しいプロジェクトも任せていただけるほど、信頼関係を築けています。
あのとき、Wantedlyで勇気を出して、本当によかった…。
心から、そう思っています。
まとめ|Wantedly「まずは話を聞いてみたい」を押してみよう
今回は、Wantedlyの使い方紹介や、私の体験記をまとめてみました。
実際の流れや聞かれた項目などを書いたため、参考にしていただければと思います。
ただし、各企業によってやり方や流れは様々です。
カジュアル面談から始まる企業もあれば、テストがある企業もあります。
しかし、「話を聞きに行きたい」ボタンを押したからといっても、すぐに応募となっているわけではありません。
求人者のプロフィールを見て、企業側からスルーされることもあります。(えっ…悲しい…)
企業側との条件をすり合わせる機会を設けるためにも、「話を聞きに行きたい」ボタンのクリックは必要なもの。
悩んだ場合には、「まずは話を聞いてみたい」ボタンを押して、連絡を待ってみましょう。