胎内記憶とは、赤ちゃんがママのお腹の中にいたときに「みえたこと」「感じたこと」などを覚えている記憶のことをいいます。
赤ちゃんだった子どもが大きくなってきたときに、ふとした瞬間に「胎内記憶ってあるのかな?」と気になるママは多いのではないでしょうか。
今回は、胎内記憶について聞くときのベストなタイミングや、実際に私の息子に聞いてみた体内記憶エピソードを紹介します。
胎内記憶は本当にあるのか?気になったきっかけとは?
私の子どもが生まれたときから、ずっと気になっていたこと。
それは「胎内記憶はあるのかどうか」です。
なぜこのようなことがずっと気になっていたかというと、私自身の胎内記憶が関係しています。
私は昔から、首回りに衣服や髪の毛が触れるのを、極端に嫌います。
もちろん、ネックレスをつけたら気持ちが悪くなるのでつけられません。
実は、私が母親のお腹の中にいたときに、へその緒が何度も首回りにからまって、そのたびに産婦人科で位置を戻してもらっていたそうです。
その影響で、私はずっと首回りに触れられることに恐怖を感じます。
上記のように、私自身が覚えていなくても、胎内記憶として根付いている「恐怖心」が抜けません。
なので、「私の子どもも、なにかを感じているのだろうか?」とずっと気になっていました。
胎内記憶エピソードの聞き方とは?
胎内記憶エピソードの聞き方は、どのようにすればいいのでしょうか?
ママやパパが
「胎内記憶が新鮮な、赤ちゃんのうちに聞きたい!」
と思ったとしても、相手はまだ赤ちゃん。
自分自身のことをきちんと理解していないのに、胎内記憶のことまで考えられません。
むしろ、言葉が通じませんよね…。
お子さまに「胎内記憶」を聞くときのタイミングの目安は下記の4つです。
- 5語文を話せる(文章になっている)
- 他の人の言葉を理解できる
- ご機嫌なとき
それでは、ひとつずつ説明していきますね。
5語文を話せる(文章になっている)
胎内記憶が子どもにあったとしても、説明をしてくれなければママやパパには伝わりません。
そのため、お子さまが話をできるようになったときが、聞くタイミングの目安になります。
他の人の言葉を理解できる
他の人の言葉を理解していないと、「質問には答える」という基本的な動作ができません。
「なんかいってるな~」で終わってしまっては、胎内記憶を引き出すことはできませんよね。
他の人の言葉を理解して、言葉に対しての行動や返答ができるようになったときが、聞くタイミングだといえるでしょう。
ご機嫌なとき
そして、重要なのは「ご機嫌なとき」に聞くことです。
おもちゃに夢中になって遊んでいたり、絵本を読んでいたりするときに邪魔をされると、嫌な気持ちになってしまいますよね。
邪魔されて嫌な気持ちになってしまうと、つぎに聞いたときにも「イヤ!」となってしまうことも…。
それだと、いつまでたっても「胎内記憶」について聞けませんよね。
ご機嫌な状態で、つぎの遊びにうつりそうなときに、ぜひ「胎内記憶」について聞いてみましょう!
実際に聞いてみた胎内記憶エピソード
では、実際に私の息子に胎内記憶を聞いたときのエピソードを紹介します。
「覚えてるよ」息子が実際に語った、胎内記憶とは?
息子が、お話をするのが上手になった2~3歳とき。
私は、ずっと気になっていた「胎内記憶」について聞いてみました。
おもちゃが遊び終わって、「つぎはなにをしようかな~」というタイミングになったとき
「ママのお腹の中にいたときのこと、覚えてる?」
と聞いてみました。
お子さまをもつママやパパなら、一度は聞いてみたいですよね。
特にママは、お腹の中からずっと一緒にいたわけです。
覚えてるのか気になりませんか?
私の問いかけに対して、息子は
「うん、覚えてるよ」
とはっきりといいました。
覚えている、だと…!?
質問ぜめにしそうなくらい焦る気持をおさえながら、
「どんな感じだったの? なにか見えたり、音がしたりした?」
と聞きました。
すると息子は、
「いろ~んな大きな音がして、うるさかったよ。お腹の中はちょっとだけ明るくて、水色もあった」
と答えました。
水色?なんだろう?
水色の正体はわかりませんが、ちょっとだけ明るかったそうです。
ママの声は聞こえなかった。パパの声は聞こえたよ!
「ママね、いつも声をかけていたんだけど、ママの声は聞こえた?」
と聞くと、息子は
「いろんな音がうるさすぎて、聞こえなかった」
と、きっぱりといいました。
え~…ショック…
私からの日々の声かけは、無意味だったのでしょうか…。
すると息子は、
「ママの声は優しくて聞こえなかったんじゃない? パパの声は大きかったから聞こえたよ」
とフォローしてくれました。
パパの声だけ聞こえてて、ずるい…!
ちなみに、実際のパパの声も大きいです。
丸と四角と長い棒があった!
他にはなにかあるだろうか?
さらに聞いてみると、息子は思い出しながら答えました。
「お腹の中には丸と四角があって、らくがきみたいだった」
丸と四角…?らくがき…?どういうこと?
おそらく、胎盤のことかなと思います。
胎盤をながめながら、「らくがきみたいだな~」と思いながら過ごしていたのでしょうか。
「あとね、ながい棒みたいなのもあったよ!」
ながい棒とは、おそらくへその緒のことのようです。
お腹の中で、いろんなものを見て過ごしていたのですね。
お腹の中は暑かった!本当に、本当に、暑かった!!!
息子の口から、どんどん出てくる胎内記憶。
息子は続けて、
「お腹の中はすごく暑くて、暑くないときもあったよ。でも、すご~く暑くなってきたから、そろそろ出ようかなって思ったんだ」
といいました。
私のお腹の中は、暑いらしいです。
「そんなに暑かったの?」
と聞くと、息子は
「うん! すっごくすっごく、暑かった!! 暑すぎて、早く出たかった!」
といいました。
その後も、暑い、暑い、暑い、と連呼する息子。
なんか、ごめんね…
出産の記憶もあった!?
しばらく、ママのお腹の中の暑さについて熱弁をしていた息子。
でもね、と言葉を続けると
「お腹から出てくるときは、ママが手伝ってくれたから出られたんだよ!」
といいました。
ママが手伝ってくれた、とは出産のときに「いきんだ」こと。
生まれたときのことも覚えていて、びっくりしました。
息子はさらに続けて
「でも、出たら寒かった……」
といいました。
ママのお腹の中は、すごく暑かったんだもんね。気温差あるよね…。なんか、本当にごめんね…
思っていたのとは違う胎内記憶
聞いたらどんどん出てくる、胎内記憶!
しかし、私が思い描いていた胎内記憶と、なにか違います。
- ママのお腹の中はあたたかくて、いつもそばにいられて嬉しい
- ママのお腹の中は安心できる
上記のような胎内記憶を話してくれるのかと思っていました。
しかし実際は違いました。
- 音が大きい(うるさい)
- まわりがうるさくて、ママの声は聞こえない
- すっごくすっごく暑い!
このときに聞かなければ、この先もずっとわからなかったこと。
とてもおもしろい経験をさせてもらいました。
まとめ|胎内記憶は本当にあった
本記事では、息子が赤ちゃんのときの胎内記憶について、実際に聞いてみたエピソードを紹介していきました。
ちなみに後日、追い打ちをかけるかのようにまたいいました。
「本当に暑かったんだけど」と……。
お子さまがいらっしゃる、ママやパパのみなさん。
思い描いていた胎内記憶とは違うかもしれませんが、聞いてみると楽しいやりとりができますよ。
ぜひ、お子さまに「胎内記憶」について、聞いてみてはいかがでしょうか?