言葉や文字が読めなくても、絵をみるだけでも楽しめるのが絵本。
読み聞かせをする絵本のなかで、息子が初めて笑顔になったのが、こぐま社のこぐまちゃんシリーズでした。
今回は、思い出深いこぐまちゃんシリーズについてまとめていきます。
こぐまちゃんシリーズ|ロングセラーの秘密とは?
絵本業界でも昔から不動の人気である、こぐまちゃんシリーズ。
隠された努力があるからこそ、こぐまちゃんシリーズはロングセラー商品なのです!
ここでは、こぐまちゃんシリーズの秘話を紹介していきます
こぐまちゃんシリーズは4人で作っていた!
こぐまちゃんシリーズは「1人の絵本作家が作っているもの」だと思っていたのですが、実は4人の男性が協力をして制作をしている絵本なのです!
- イラスト担当
- ストーリー展開の担当
- こぐまちゃんシリーズの「テーマ」「原案」「文章」の担当
- こぐまちゃんシリーズの出版社(こぐま社)の創設者兼編集担当
参考URL:こぐまちゃん | こぐま社 (kogumasha.co.jp)(作者紹介より)
彼ら4人で、幼稚園に体験入園をしたり、ホットケーキを焼いたり、実際に体験をしたうえでアイディアが生まれてこぐまちゃんシリーズのストーリーにつながりました。
4人全員が納得しないと出版されないので、妥協を許さず厳しい審査を通り抜けた作品が、こぐまちゃんシリーズとして世に生み出されているのです!
原画がない!
絵本なのに原画がないって、どういうこと?
実は、こぐまちゃんシリーズの印刷のしかたに秘密があるんです
こぐまちゃんシリーズのイラストは、版画方式で作られています。
色をつける場所ごとに印刷をして、つぎの色を印刷…という作業を何度もくり返して作っているのです。
手間もコストもかかる、非常に大変な作業。
しかし、子どもたちに美しい色と手作りのぬくもりを届けるために、原画のない版画方式で作っているそうです。
目を惹く色鮮やかなイラストは、手間ひまかけているからこそ魅力的なのです!
子どもが感情移入しやすい「日常生活」
こぐまちゃんシリーズのストーリーは、「朝ごはん」「お風呂」「ボール遊び」など、子どもが想像をしやすいものがテーマになっています。
4人の作者が大切にしているのが、「子どもにとって身近な日常生活」をテーマにするということ。
身近な日常生活を舞台にすると、子どもは感情移入がしやすくなります。
子どもが感情移入をすることで、くり返し何度でも読みたい絵本になるのです。
覚えやすい言葉選び
まだ字が読めない子どもも、イラストをみるために絵本をパラパラとめくって読みます。
もし絵本に覚えやすい言葉が使われていれば、子どもは暗記をして自分でも読めるようになりますよね。
こぐまちゃんシリーズの文章は、リズミカルな言葉を選んで作成されています。
言葉選びはもちろん、文章の長さや言葉の美しさにまで気を配り、細部まで何度も練り直して作り上げているのです!
絵本の本文中にも、何度でも読みたくなるような擬音や表現が使われているので、読んでいるおとなも楽しい気持ちになりますよ
絵本のこぐまちゃんシリーズとは?何歳から読み聞かせる?
こぐま社が出版している絵本で、ロングセラーが多くあるのがこぐまちゃんシリーズです。
色鮮やかな表紙、かわいいキャラクターが印象的で、誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
こぐまちゃんシリーズって、どんな絵本があるの?
それではさっそく、シリーズを簡単に紹介しますね!
絵本のストーリーは全部で18種類
こぐまちゃんシリーズの絵本は、種類がたくさん。
「はじめてのこぐまちゃんシリーズ」も入れると、全部で18種類も出版されているのです。
- こぐまちゃんおはよう
- こぐまちゃんとぼーる
- こぐまちゃんとどうぶつえん(点字つきバージョンもあり)
- こぐまちゃんのうんてんしゅ
- こぐまちゃんのみずあそび
- こぐまちゃんいたいいたい
- こぐまちゃんありがとう
- しろくまちゃんのほっとけーき(点字つきバージョンもあり)
- こぐまちゃんとふうせん
- こぐまちゃんのどろあそび
- しろくまちゃんぱんかいに
- こぐまちゃんおやすみ
- さよならさんかく
- ひらいたひらいた
- たんじょうびおめでとう
- たのしいいちにち(はじめてのこぐまちゃん)
- じどうしゃ(はじめてのこぐまちゃん)
- どうぶつ(はじめてのこぐまちゃん)
参考URL:https://www.kogumasha.co.jp/ec/product/category/118/2?orderby=&dispNumber=21(こぐま社商品一覧より)
こぐまちゃんシリーズって、こんなにたくさんあるんだ~
全部持っているのですが、全部おすすめしちゃう!というくらい、傑作ばかりです
赤ちゃんにも絵本の読み聞かせができる!
文字が読めない子どもでも楽しめるイラストが描かれているのが絵本です。
言葉の意味がまだわからない赤ちゃんでも、おとなが読み聞かせをすることで、音を感覚的にとらえたり、色鮮やかなイラストを視覚的にとらえたりできます。
特に、こぐまちゃんシリーズは擬音やリズミカルな文章によってストーリー構成がされています。
読み聞かせる声を聴き、そのリズムを聴きながら色鮮やかなイラストをみることができるのです。
私の子どもが赤ちゃんのとき、初めてずり這いで前進したきっかけが、こぐまちゃんシリーズでした。
大好きなこぐまちゃんシリーズを読みたくて読みたくて、前進して取りにいったのです!
こぐまちゃんシリーズは赤ちゃんのうちからも読み聞かせができて、赤ちゃんの記憶にも残る絵本です。
ぜひ、お子さまと一緒に読んでみてください。
こぐまちゃんシリーズ|おすすめのタイトルを紹介!
本当は、こぐまちゃんシリーズすべてがおすすめ…!
なのですが、すべてを語ると長くなってしまうので、厳選したおすすめタイトルを紹介していきます。
しろくまちゃんのほっとけーき
こぐまちゃんシリーズのなかで、もっともポピュラーな絵本がしろくまちゃんのほっとけーき。
しろくまちゃんが、おかあさんと一緒にほっとけーきを作るストーリーです。
しろくまちゃんのほっとけーきでは、4人の作者が実際にホットケーキを焼いてストーリー展開を考えたそうです。
その際に用いた道具は、七輪!
七輪でホットケーキを焼いたときに、ホットケーキから音が聴こえてきて、この絵本が生まれたそうです。
ホットケーキを焼くシーンは、息子が赤ちゃんのときに初めて絵本で笑ったシーンです
ホットケーキを焼くときの擬音は耳に残る響き。
何度読んでも子どもは笑顔になります。
見開きにしてホットケーキを焼くときのイラストのみせかた、音の選びかた、すべてが子どもを夢中にさせます。
私の子どもは、ほっとけーきを焼くシーンが大好き!
いつもこのページを開いたまま、何度も読んでいます。
また、ストーリー展開のなかで、しろくまちゃんの服の色が何度か変わっていきます。
子どもと料理をするときは服が汚れる、というリアルな描写を表現しているのです。
絵本を読むときは、ぜひしろくまちゃんの服にも注目してみてください
こぐまちゃんのどろあそび
こぐまちゃんが、スコップを使ってどろであそぶストーリーの絵本。
本文中には擬音が使われていて、読んでいるおとなもリズミカルに読めます。
まるで歌をうたっているみたいなリズムです。
ストーリー展開のなかで、こぐまちゃんとしろくまちゃんがケンカをするシーンがあります。
このケンカのシーンは、実際の姉弟ゲンカをもとにして作りあげたそうです。
リアルな描写があるからこそ、子どもが感情移入をして、絵本に夢中になるのですね!
こぐまちゃんいたいいたい
こぐまちゃんが生活をしているなかで、「いたいいたい」となる場面をまとめた絵本です。
階段から落ちて、「いたいいたい」
串のおだんごを食べたときに口のなかに刺さり、「いたいいたい」
「いたいいたい」となったときに、こぐまちゃんは「そのあとはどうすればいいのか?」と解決策を考えます。
こぐまちゃんが解決策を試して、「こうすればいいんだ!」となることで、読んでいる子どもも「いたいいたいってなっても、違うやりかたを試せばいいんだね!」と学習していきます。
失敗してもいいんだと思えるようになったり、別のやりかたを考えるようになったり、子どもが前向きな気持ちになる絵本ですよ
おすすめのオーディオブック配信サービス|audiobook.jp
育児や家事をしていると
「読み聞かせをしてあげたくても、紙の本で読む時間がとれない…」
ということもありますよね。
そこで、おすすめのサービスを紹介します。
日本最大のオーディオブック配信サービス – audiobook.jpが取り扱っている、耳でみる絵本シリーズです。
こちらは、声のプロであるナレーターや声優によって、書籍を読み上げてくれるサービスです。
オーディオブック配信サービス – audiobook.jpの中で検索をすると、耳でみる絵本シリーズが出てきます。
絵本の対象年齢
- 胎児期
- 新生児期
- 乳児期
- 幼児期
- 児童期
上記のように、お子さまの成長や年齢に合わせた絵本を選ぶことができます。
耳でみる絵本シリーズを使えば、寝かしつけのときの読み聞かせにもぴったり!
オーディオブック配信サービス – audiobook.jpの中には、新聞や小説、ハウツー本など、たくさんのジャンルがあります。
ママやパパのリフレッシュタイムのお供にも最適です。
ぜひ試してみてください。
赤ちゃんにもおすすめ!こぐまちゃんシリーズは最高傑作!
本記事では、ロングセラーの絵本であるこぐまちゃんシリーズについてまとめていきました。
ロングセラーの秘密は、4つ。
- 4人が納得をしてから作っている
- 美しい色合いと手作りのぬくもりのある版画イラスト
- 感情移入をしやすい「日常生活」が舞台
- 覚えやすい言葉選び
これらを全てクリアして厳選されているからこそ、長年愛されている作品なのです。
私の息子が赤ちゃんのときに「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んで笑顔になった姿は、生涯忘れません。
子どもが初めて笑った絵本。
それは4人の作者が、子どもに寄り添った等身大のストーリーを生み出してくれたからこそ出会えました。
赤ちゃんからおとなまで楽しめる、こぐまちゃんシリーズ。
ぜひ、購入を検討しているかたは参考にしてみてください。